行政書士の開業は大変か

行政書士

・手続それ自体は難しくありません
・開業まで2か月程度はかかります
・脱サラする場合は資金を準備しましょう

まずは試験に合格する

行政書士の開業について、大まかな流れをご紹介しますが、まずは行政書士試験に合格する必要があります(行政書士試験の合格以外にも他の資格試験の合格により行政書士の登録ができますが、ここでは分かりやすく行政書士試験の合格としておきます)。

行政書士試験は、申込締切が8月下旬、試験は11月中旬、合格発表は1月下旬です。

1月下旬の合格発表後、合格証が郵送で届きます。自動的に送られてきます。

どこの都道府県で登録するか決める

行政書士会は各都道府県に「単位会」を設けています。登録は単位会ごとに行います。つまり、どの都道府県で登録するかということを検討する必要があります。

登録後、単位会を変更する場合、変更費用(単位会によりますが数万円以上)が必要です。後に変更するのはあり得る話ですが、費用を考えるとできるだけ変更がない方がいいので、この点は慎重に考えて決めるべきかと思います。

なお、「支部」は単位会の中でさらに区分された組織のことをいいます。

・単位会の例:「東京都行政書士会」
・支部の例:「東京都行政書士会千代田支部」

登録方法を調べる

事前に電話で問い合わせるか、メール等で受付予約をするか等、各都道府県の単位会によって登録の流れが異なるので、登録方法を調べる必要があります。

都道府県ごとの単位会のウェブサイトで調べます。

合格後、各都道府県の単位会で即登録というわけにはいきません。2か月程度は見込んでおく必要があります。

例として東京都の場合、まず受付の予約をして受付日時を決め(時期によりますが、受付日時は1か月程度先になります)、次に受付日時に申請書等を提出、さらにそこから登録されるのを待つことになります(受付日時より1か月から1か月半かかります)。

事務所を用意する

賃貸により事務所を借りる場合は、物件探しから入居まで数週間かかるのが通常ですので、登録を決意した時点で不動産屋等に連絡して物件確保に動きます。

というのも、登録申請の時点で事務所が整っている必要があります。登録してからではありませんので、早めに準備しておく必要があります。

一方、自宅開業の場合、賃貸借契約の締結は必要ないので、その分の日時はかからないと見込むことができます。

申請書類を準備する

申請書、履歴書、住民票、事務所図面、写真といった申請書類を準備します。自ら作成するものはよいとして、住民票等は休日を挟むと数日かかる可能性があるため、早めに準備しておく必要があります。

登録の申請に行く

書類を提出に行きます。その場で誤字等はチェックされて、直せるものは修正します。無事に受付されれば、あとは登録を待つこととなります。

まとめ

行政書士の開業をする場合、「事務所を借りるかどうか」をまず考えましょう。それによって行動予定が変わってきます。

また、登録まで2か月程度かかり、登録してもすぐに仕事があるとは限らないので、当面の生活資金等は準備しておきましょう。

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